
午前3時の牛丼屋はアホな話で盛り上がる学生風のグループに、疲れ切った雰囲気の作業着の男と、ずっとスマホを弄りながら肘をついて犬食いするホスト風の男、知らない言葉で笑ってる外国人の若いグループ、あと妻子に逃げられ職も失い、知らない誰かに恵んでもらったデジタルギフトカードで牛丼を食う男で、そこそこ賑わっている。うん?最後のはオレかい?
夜中までアホみたいに遊んだ帰りや、バンドの練習のあと、何となく小腹が減って誰かと並んで食べた牛丼は美味かったイメージがある。オレンジ色の看板は、惨めさや寂しさとは無縁の、むしろ面白おかしい記憶にリンクしている。牛丼をやたら食べていたのは十代から二十代前半のことだ。あの頃は牛丼でなくても良かった。ファミレスでも良いし、24時間営業のマクドでも同じことだった。一緒に誰かと深夜に過ごすことが重要だったのだ。
それがどうだ、この牛丼とぼく自身が渾然一体となって醸し出す惨めさは。夢織という名の無職になる少し前から顕著になってきた気がする。牛丼という食べ物そのものよりも、家族と囲む食卓との対極の空間が問題なのだろう。牛丼屋に集うメンツには「①無類の牛丼好き ②時間的な問題で牛丼をチョイス ③金銭的に他の店に入れない」の三種類に分類できる。ぼくはもちろん③の貧乏惨め枠からのエントリーだ。ただ空腹を紛らわせるために、もさもさと牛丼を口に運ぶ数分間が、一秒でも早く終わってくれないかと思いながら食べている。
いつか楽しい牛丼ライフが戻ってくれたら良いんだけど。
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ヒンコンビニレシピ30、発売しました!
ご存知、なめとんかレシピ集第二弾!
今回はコンビニで手に入る食材のみで、ムダに一手間加えてみました!
さすがに本作では「生姜焼き」のレシピに、小銭握って松屋に行け!みたいな内容はありません。
普通に作ってます。
普通に?
普通に作ると毒がないけど食べ物で遊んじゃダメなのです。
二品くらいはめっちゃオススメというか、個人的にリピートしてるメニューあります。
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OSAKA candid 18発売開始です!
2018年に第一弾が出た本シリーズも、はやいもので18冊目。
今回は原点回帰的な仕上がりになっております。
原点とは何なのか? 今思いついて書いただけなので、それはぼくにも分かりません。
大阪だったり違ったりする風景+孤独な自宅フォト。
そして18冊目になっても同じようなぼやきテキスト。
マンネリズムという名の様式美すら感じる本作、650ページオーバーのボリュームでお送りします。
生活苦の現在、ギリギリまで値上げするか迷ったのですが、やはり煩悩価格108円は譲れませんでした!
賢明な読者はおわかりだと思いますが、出来るだけ購入せずにレンタルしてください。
販売だと一冊売れても34円しか儲かりません。だって108円だから!
あ、レンタルするだけじゃダメです!
つまんないと思っても最後までめくってください。
良いですか、最後までめくるんですよ!
買われた方はつまんなかったら削除してくださって結構です(笑)
自分を不幸だと感じたら、自分よりも不幸な者を探すのです。
いなけりゃ作る!
そうして心の平穏を手に入れてください。それが安寧に繋がります。
さぁこれを見てぼくを踏み台にするのです!
少なくともあなたはぼくより幸福ですよ?
自分の幸せを確認してください!チェケラ!
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