
初めて付き合った女に棄てられて絶望した友人が、泣きながらもう死ぬからと連絡して来たので慌てて駆けつけたら、コタツの上に水の入った洗面器がありました。「どうすんの?」って訊いたら「この水で溺死しようと思って」と言われて、さすがに温厚なぼくも「手伝ってやるわ!」と怒鳴っちゃいました。頭を押さえつけて洗面器に沈めてやると涙目になって「殺す気か!」って逆ギレされました。え、そのつもりでしたけど?
数日後、別の友人からも女に棄てられてもう死ぬと連絡がありました。駆けつけるとやっぱりコタツに入っていて、天板の上に作ってないプラモデルが置いてありました。嫌な予感を覚えながら「どうすんの?」って訊いたら、これ食って死のうと思ってと言われて、もうかける言葉もありませんでした。プラモ食って自殺とか聞いたことねぇぞ?パイオニアになる気か?メソメソ泣いてるのを無視して、そいつのカネでピザを取って一人で食いながらプラモデルを組み立てました。HGUCのガンキャノンでした。
↑コレ
結論、死ぬ死ぬ言いながらコタツに入ってる奴は死なない。いつだったかもう忘れた、一月の思い出です。
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